この記事の主な参照ソース
- 日本小児歯科学会 公式ガイドライン — 月齢別の歯磨き目安と受診タイミング
- 日本歯科医師会 子どもの歯の健康 — フッ素塗布と虫歯予防の基本
- 厚生労働省 乳幼児の健康 — 1歳6ヶ月健診・3歳児健診の歯科検診情報
「いつから歯磨きを始めればいいの?」と悩んでいるママやパパ、たくさんいらっしゃると思います。
赤ちゃんのお口の中って小さくて繊細だし、ちゃんと磨けるか不安ですよね。
でも実は、歯磨きの開始時期は「最初の乳歯が生えたら」が基本です。
ここがポイントなんですが、生後0〜6ヶ月の歯が生える前から、お口の中のケアを始めることも推奨されています。
この記事では、月齢別の歯磨き方法、歯ブラシの選び方、虫歯予防のポイントを徹底的に解説します。
公式機関の情報に基づいているので、安心して読み進めてくださいね。
赤ちゃんの歯磨きはいつから始めるのが正解?
まず結論からお伝えします。
「最初の乳歯が生えたら、歯ブラシを始めましょう」
日本小児歯科学会では、生後6〜8ヶ月頃に最初の乳歯が生えたら歯ブラシを開始することが推奨されています。

歯が生える前の準備期(生後0〜6ヶ月)
ここが意外と見落としがちなんですが、歯が生える前からケアを始めることで、赤ちゃんはお口の中に触れられることに慣れていきます。
具体的には、ガーゼで優しく汚れを拭うケアが推奨されています。
授乳後や離乳食後に、湿らせたガーゼを指に巻いて、歯茎を優しく拭いてあげるだけでOKです。
赤ちゃんの口に入るものに慣れる良い訓練になります。
最初の歯が生えたら(生後6〜8ヶ月)
下の前歯から生え始めることが多いです。
ここで歯ブラシデビューです。
でも、いきなりガシガシ磨く必要はありません。
まずは、赤ちゃん用のヘッドが小さく毛先が柔らかい歯ブラシで、軽く歯の表面を撫でるように磨いてあげましょう。
赤ちゃんが嫌がらない範囲で、短時間で終わらせることが大切です。
月齢別の歯磨き方法とポイント【完全ガイド】
月齢によって、ケアの内容も変わっていきます。
表にまとめましたので、まずは全体像を掴んでください。
| 月齢 | 歯の状態 | ケア内容 | 道具 | 頻度の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 0〜6ヶ月 | 歯が生えていない | ガーゼで優しく拭く | 清潔なガーゼ | 授乳後・離乳食後 |
| 6〜9ヶ月 | 最初の乳歯が生えた | 歯ブラシデビュー | 0〜2歳用歯ブラシ | 1日1〜2回 |
| 9ヶ月〜1歳6ヶ月 | 前歯が増えてくる | 子どもが磨く練習+親の仕上げ磨き | 0〜2歳用歯ブラシ | 1日1〜2回 |
| 1歳6ヶ月〜3歳 | 奥歯が生えそろう | 大人が仕上げ磨きをする | 0〜2歳用〜3〜6歳用歯ブラシ | 1日1〜2回 |
| 4歳以上 | 永久歯が生え始める | 自分で磨く練習+親の確認 | 3〜6歳用歯ブラシ | 1日1〜2回 |
それでは、月齢別に詳しく見ていきましょう。
生後0〜6ヶ月:ガーゼで優しく拭く
歯が生えていない時期ですが、口の中の環境を整えることが大切です。
具体的な方法は以下の通りです。
- 湿らせた清潔なガーゼを指に巻く
- 授乳後や離乳食後に、歯茎を優しく拭く
- 赤ちゃんが嫌がらない範囲で行う
これで、赤ちゃんは「口の中に触れられること」に慣れていきます。
生後6〜9ヶ月:歯ブラシデビュー
最初の乳歯が生えたら、歯ブラシを始めましょう。
使用するのは、0〜2歳用の歯ブラシです。
特徴は以下の通りです。
- ヘッドが小さく、お口に入りやすい
- 毛先が柔らかく、歯茎を傷つけにくい
磨き方は、軽く歯の表面を撫でるようにします。
強く磨く必要はありません。
赤ちゃんが嫌がったら、無理に続けずに短時間で終わらせてください。
1歳〜3歳:仕上げ磨きが必要な時期
この時期は、赤ちゃんが自分で磨く練習をしながら、大人が仕上げ磨きを行うのが基本です。
子ども用の歯ブラシを持たせて、自分で磨く体験をさせてあげましょう。
でも、自分だけで十分に磨けるわけではありません。
その後に、大人が0〜2歳用または3〜6歳用の歯ブラシを使って、仕上げ磨きをしてあげてください。
特に、奥歯の噛み合わせの面や、歯と歯の間は汚れが残りやすいので、念入りに磨いてあげましょう。
4歳以上:自分で磨く練習
永久歯が生え始める頃には、子どもは自分で磨く練習を続けています。
でも、まだ大人の確認と補助は必要です。
3〜6歳用の歯ブラシを使い、子どもが自分で磨いた後に、大人がチェックして不十分な部分を磨いてあげるという形が理想的です。
歯ブラシの選び方:月齢別おすすめと交換時期
歯ブラシ選びも、月齢によって変わります。
間違った歯ブラシを使うと、赤ちゃんのお口の中を傷つけてしまうこともあります。
ここでは、月齢別のおすすめと交換時期について解説します。
月齢別の歯ブラシ選び
| 月齢 | おすすめタイプ | 特徴 | 選び方のポイント |
|---|---|---|---|
| 6〜9ヶ月 | 0〜2歳用 | ヘッド小さめ・毛先柔らかめ | お口に入りやすいサイズを選ぶ |
| 9ヶ月〜1歳6ヶ月 | 0〜2歳用 | ヘッド小さめ・毛先柔らかめ | 赤ちゃんが持ちやすいグリップ形状 |
| 1歳6ヶ月〜3歳 | 0〜2歳用〜3〜6歳用 | 乳歯が増えてきたら移行 | 歯の数に合わせて段階的に移行 |
| 4歳以上 | 3〜6歳用 | 永久歯対応のサイズ | 子どもが持ちやすい形状 |

歯ブラシの交換目安
歯ブラシの交換時期も重要です。
交換目安は1ヶ月に1回、または毛先が開いたら交換しましょう。
毛先が開いた歯ブラシは、汚れをしっかり落とすことができません。
また、古い歯ブラシは雑菌が繁殖しやすくなります。
お子さんの健康を守るためにも、定期的に新しい歯ブラシに交換しましょう。
赤ちゃんの虫歯予防:食生活とフッ素塗布のポイント
歯磨きだけではなく、食生活も虫歯予防に大きく関係しています。
日本歯科医師会では、以下のポイントが推奨されています。
間食は時間を決めて
間食(おやつ)をダラダラと食べるのは、虫歯の原因になります。
時間を決めて食べることが大切です。
例えば、「午後3時のおやつの時間」と決めて、その時間にまとめて食べるようにしましょう。
ダラダラ食べることは、口の中が酸性の状態が続くことになり、歯が溶けやすくなってしまいます。
甘いものの摂取頻度を減らす
甘いものを食べる回数が多いと、その分虫歯のリスクも高まります。
甘いものの摂取頻度を減らすことが推奨されています。
甘いものは、時間を決めて楽しむようにしましょう。
フッ素塗布の推奨間隔:3ヶ月〜6ヶ月
フッ素塗布は、虫歯予防に効果的な方法です。
フッ素塗布は3ヶ月〜6ヶ月ごとの定期的な実施が推奨されています。
歯科医院でフッ素塗布を行ってもらうことで、歯の表面を強化し、虫歯になりにくい状態を作ることができます。
フッ素塗布を受けるタイミングについては、かかりつけの歯科医院に相談してみてください。
フッ素の安全性について
フッ素は、適切な量で使用すれば安全です。
日本歯科医師会でも、フッ素の安全性については認められています。
心配な方は、歯科医院で相談してみてください。
歯科医院への受診タイミングと健診の活用
歯科医院への受診タイミングも知っておくと安心です。
最初の歯科医院受診:1歳〜1歳6ヶ月
最初の歯科医院受診は1歳〜1歳6ヶ月頃が推奨されています。
日本小児歯科学会では、この時期に最初の受診を行うことが勧められています。
まだ虫歯がなくても、健診として受診することで、お口の中の状態を把握できます。
また、小児歯科医院では、歯磨きの指導や予防的なケアについてもアドバイスしてもらえます。
1歳6ヶ月健診の歯科検診
厚生労働省が管轄する1歳6ヶ月健診では、歯科検診が含まれています。
各自治体で実施されるこの健診では、歯科医師がお子さんの歯の状態をチェックしてくれます。
歯の生え方や、虫歯がないかなどを確認できます。
3歳児健診の歯科検診
3歳児健診でも、歯科検診が含まれています。
1歳6ヶ月健診から3歳児健診の間で、どの程度歯が生えそろったかを確認できます。
奥歯が生えそろっているか、噛み合わせはどうかなどをチェックしてくれます。
自治体の歯科保健事業
各自治体では、歯科保健事業が実施されています。
これには、フッ素塗布や歯科相談などが含まれます。
お住まいの自治体の情報をチェックして、ぜひ活用してみてください。

よくある質問:気になる疑問に答えます
保護者がよくする質問をまとめました。
Q1: 歯磨きは1日何回すればいい?
A: 1日1〜2回が目安です。
特に、寝る前の歯磨きは大切です。
寝ている間は、唾液の分泌が減り、口の中が酸性の状態になりやすいです。
だから、寝る前にしっかりと汚れを落としてあげることが大切なんです。
朝は軽くでOKですが、夜はしっかり磨くようにしましょう。
Q2: 赤ちゃんが歯磨きを嫌がるときどうする?
A: 無理に続けず、短時間で終わらせましょう。
赤ちゃんが泣いて嫌がるときは、無理に続けると「歯磨き=怖い」というイメージを持ってしまいます。
短時間で終わらせて、赤ちゃんが嫌がらない範囲で行うのがコツです。
また、歌を歌ったり、遊び感覚で歯磨きを行うのも有効です。
Q3: 寝かしつけ前の歯磨きは必須?
A: はい、寝る前の歯磨きは大切です。
寝ている間は、唾液の分泌が減るため、口の中が酸性の状態になりやすいです。
だから、寝る前に汚れを落としてあげることが、虫歯予防に重要なんです。
特に、夜の授乳の後は、お口の中を拭いてあげるなどしてケアしてあげてください。
Q4: 歯磨き粉はいつから使える?
A: 0〜3歳用の歯磨き粉(フッ素濃度低め)を使用するのが一般的です。
0〜3歳用は、フッ素濃度が500ppm以下のものが推奨されています。
4歳以上は、1000ppm程度のものを使用することが一般的です。
ただし、歯磨き粉を使用する場合は、誤って飲み込まないように注意が必要です。
歯磨き粉を使うタイミングについては、かかりつけの歯科医院に相談してみてください。
Q5: 乳歯の虫歯は放っておくとどうなる?
A: 乳歯の虫歯は永久歯にも影響を及ぼす可能性があります。
ここが重要なんですが、乳歯は永久歯が生えるスペースを確保する重要な役割があります。
だから、乳歯の虫歯を放っておくと、永久歯にも影響を及ぼす可能性があるんです。
また、虫歯が進行すると、痛みが出たり、噛むことができなくなったりします。
虫歯を早期発見・早期治療することが大切です。
まとめ
赤ちゃんの歯磨きについて、月齢別の方法から歯ブラシの選び方、虫歯予防のポイントまで解説してきました。
最後にポイントをまとめます。
- 最初の乳歯が生えたら歯ブラシを開始する(生後6〜8ヶ月頃)
- 生後0〜6ヶ月はガーゼで汚れを拭う
- 1歳〜3歳は大人が仕上げ磨きをする
- 歯ブラシは月齢に適したものを選ぶ(0〜2歳用、3〜6歳用)
- 歯ブラシは1ヶ月に1回交換する
- 間食は時間を決めて、甘いものの摂取頻度を減らす
- フッ素塗布は3ヶ月〜6ヶ月ごとに受ける
- 最初の歯科医院受診は1歳〜1歳6ヶ月頃
- 1歳6ヶ月健診と3歳児健診で歯科検診を受ける
赤ちゃんのお口の中のケアは、将来の歯の健康に大きく関係しています。
この記事を参考に、お子さんに合った歯磨きを始めてみてください。
受診目安の注意喚起
お子さんの歯に以下のような症状がある場合は、早めに小児科や歯科医院を受診してください。
- 歯が痛がっている、泣き止まない
- 歯の色が変わっている
- 歯茎が赤く腫れている
- 歯磨きを極端に嫌がるようになった
- 口臭がある
※本記事は医療アドバイスではありません。気になる症状がある場合は必ず医師に相談してください