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子供の成長・発達 執筆:fujiki

ファーストシューズの選び方 - いつ買う?サイズの測り方と買い替え目安

この記事の主な参照ソース

「よちよち……10歩、歩けた!」——初めてのあんよの瞬間って、何度思い出してもうるっとしますよね。感動の余韻もつかの間、やってくるのが「そろそろ靴を買わなきゃ?」という次のミッションです。

いざベビーシューズ売り場に行くと、ハイカットにローカット、メッシュに合皮、サイズ表記もブランドごとにバラバラ。「デザインで選んでいいの?」「足のサイズってどう測るの?」「すぐ大きくなるなら、大きめを買うべき?」と迷いが次々に出てきて、結局決めきれずに帰ってきた……こんな経験はありませんか?

この記事では、アシックス・ミズノ・ムーンスター・IFME・ミキハウスといった靴メーカーの公式情報と専門家監修の記事をもとに、買うタイミング、選び方5つのチェックポイント、サイズの測り方、外デビューまでの進め方、買い替えの目安までを、初めてでも迷わない順番で整理しました。


ファーストシューズはいつ買う?購入タイミングの目安 

ファーストシューズを買うまでの段階タイムライン図。「つかまり立ち」→「つたい歩き」→「たっち」→「10歩あんよ」の4段階を矢印でつなぎ、ゴールに「外靴デビュー」...

ファーストシューズ選びで最初に迷うのが「いつ買うか」。結論からお伝えすると、外で履くファーストシューズは「室内で10歩程度歩けるようになった頃」に用意するのが目安とされています。ムーンスターの公式ページでは「室内で10歩程度歩けるようになった頃」、西松屋のメディアでも「10歩くらいをしっかりと歩けるようになってから」と、メーカー側の案内はおおむね「10歩」がひとつのラインです。

時期でいうと1歳前後で選び始める家庭が多いようですが、歩き始めの時期そのものに大きな個人差があります。「◯ヶ月になったから」ではなく「歩き」の段階で判断するのが失敗しないコツなんですね。

段階別「靴の準備」スケジュール 

段階赤ちゃんの様子靴の準備ですること
つかまり立ち家具などにつかまって立つ室内では裸足で経験を積む時期。室内用プレシューズの検討はこの頃から
つたい歩き家具沿いに横へ移動する靴の情報収集スタート。外靴の購入はまだ急がなくてOK
たっち(ひとり立ち)支えなしで数秒立てる足のサイズを測っておくと購入がスムーズ
ひとり歩き(10歩前後)支えなしでよちよち歩く外用ファーストシューズを購入し、外デビューの準備へ

つかまり立ちの時期について、ミキハウスの子育てマガジンでは「裸足でつかまり立ちをたくさん経験させることが大事」と紹介されています。足の裏で床をとらえる感覚をつかんでいる時期なので、この段階で外靴を急いで買う必要はありません。

ここがポイントなんですが、記念に早めに買っておくと、歩けるようになった頃には足が大きくなっていてサイズアウト……ということが起こりがちです。「飾って楽しむ記念用」と「歩くための実用靴」は分けて考えるのが安心です。


ファーストシューズ選び5つのチェックポイント 

ファーストシューズ選び5つのチェックポイントの図解。中央にベビーシューズのイラストを置き、周囲に「かかと」「つま先」「ソール」「留め具」「軽さ」の5つのラベルを...

この章の主な根拠

かわいいデザインから選びたくなる気持ちをいったん置いて、まずは機能面を押さえましょう。メーカー公式ガイドで共通して挙げられているのは、大きく次の5つです。

1. かかと|しっかり支えて固定できるか 

アシックスの選び方ガイドでは、足が靴の中で動かないようかかとを固定できることがポイントに挙げられています。ムーンスターも、外履きには「かかと部分が補強されたもの」や足首の安定性に配慮したハイカットタイプをすすめています。かかとまわりを軽くつまんで、ぐにゃっとつぶれないかを確認してみてください。

2. つま先|指が動かせて、少し反り上がっているか 

子どもは足の指で地面をつかむようにして歩くため、つま先には指を自由に動かせる余裕が必要とされています。あわせてチェックしたいのが、つま先が地面に対して少し反り上がった形になっているかどうか。蹴り出しやすく、つまずき防止に役立つとされています。

3. ソール(靴底)|「指の付け根」で曲がるか 

靴底は、やわらかければ何でもよいわけではなく、足の指の付け根が曲がる位置で靴底も曲がることが大切とされています。ムーンスターは「かかとから2/3あたりで曲がるもの」を目安に挙げています。お店で手に取ったら、つま先とかかとを持って軽く曲げ、真ん中ではなく前方で曲がるかを確認してみましょう。地面からの衝撃をやわらげる適度な弾力性もチェックしたいところです。

4. 留め具|面ファスナーや紐で甲を調節できるか 

アシックスのガイドでは、甲の高さに合わせて調節できる紐かワンタッチテープ(面ファスナー)のタイプがすすめられています。甲で固定できないと、靴の中で足が動きやすくなってしまうんですね。脱ぎ履きのしやすさと固定力を両立できる、大きく開く面ファスナータイプが定番です。

5. 軽さ・素材|歩き始めの足に負担をかけないか 

西松屋のメディアでは、吸湿性のある軽い素材の靴がすすめられています。ムーンスターも、吸湿性の高いアッパー裏材や中敷きなど素材面への配慮を挙げています。売り場で片手に乗せて、ずっしり感じないかを比べてみるとわかりやすいですよ。

やりがちなNG、3つだけ覚えて 

子ども靴の商品企画担当者に取材したたまひよの記事では、次のようなNGが挙げられています。

NG例避けたい理由
おさがりの靴素材の劣化に加え、前に履いた子の歩き方のクセで靴が歪んでいることがあるため
大きすぎる靴靴の中で足が動いてしまい、歩きにくくなるため
ぴったりすぎる靴つま先の余裕がなく、指を自由に動かせないため

同記事では、赤ちゃんは靴の違和感を自分からなかなか訴えられないことも指摘されています。だからこそ、選ぶ段階でこの3つを避けておくことが大切なんです。


赤ちゃんの靴サイズの測り方|自宅とお店それぞれの手順 

自宅での赤ちゃんの足サイズ測定の4ステップ手順図。「原寸で印刷」→「立たせて計測」→「かかと合わせ」→「指先を読む」の順に番号付きイラストで並べる。画像内のすべ...

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靴選びの土台になるのが、今の足の正確なサイズです。記憶やなんとなくの感覚で買うのではなく、購入前にその都度測るのが基本。自宅での測り方とお店での計測、両方を紹介します。

自宅での測り方(4ステップ) 

ミズノは、公式サイトから原寸で印刷して使う計測用のシートを配布しています。IFMEの案内とも共通する手順をまとめると、次のとおりです。

  1. 計測シートを原寸で印刷する — 印刷設定は「用紙サイズに合わせる」ではなく「実際のサイズ」に。ここがずれると全部ずれます
  2. 立たせて測る — 両足を肩幅くらいに開き、体重が両足に均等にかかるように。足に体重がかかった状態で測るのがコツです
  3. かかとを基準線に合わせる — かかとのいちばん出っ張った部分をシートの基準線に合わせます
  4. いちばん長い指の先を読む — 体重が片寄ると正しく測れないため、まっすぐ前を見せた状態で目盛りを読みます

じっとしていられない時期なので、おもちゃで気を引く係と測る係の2人がかりだとスムーズです。

つま先の「ゆとり」はどれくらい必要? 

測った足長そのままのサイズを買えばよいかというと、そうではありません。つま先には5mm〜1cm程度のゆとり(捨て寸)を持たせるのが目安とされています。アシックスは「足長より5〜10mm程度大きめ」、ミズノは「つま先に0.5cm程度の余裕」、靴教育専門家監修のたまひよ記事は「指先に1cm程度の余裕」と、推奨に幅はあるものの、おおむねこのゾーンに収まっています。

アシックスのガイドでは、中敷きを取り出してその上に立たせ、つま先の余裕を確認する方法が紹介されています。中敷きが外せる靴なら、店頭でもすぐ試せるチェック方法です。

実はこれ、意外と見落としがちなのですが、「ゆとりを足したサイズを買う」かどうかはメーカーの表記によって違います。たとえばIFMEは捨て寸込みで設計されていて、足長15.0cmなら「15.0cm」表記の靴を選ぶ方式(靴の内寸は約15.5〜15.8cm)。一方、足長にゆとりを足したサイズを選ばせるメーカーもあります。購入前に、そのブランドのサイズの考え方を一度確認しておくと安心です。

お店で測ってもらうのも心強い 

「自宅で測っても自信がない……」という場合は、お店を頼りましょう。ムーンスターの子ども靴専門店ゲンキ・キッズのように、足型計測を無料で行っている店舗があります。たまひよの専門家記事でも、子ども靴専門店での計測がすすめられています。ブランドごとのサイズ感の違いも相談できるので、初めての1足こそプロの手を借りる価値がありますよ。


室内履き練習から外デビューまでの流れ 

室内練習から外デビューまでの3ステップフロー図。「室内で慣らす」→「短時間の外歩き」→「毎日おでかけ」を矢印でつなぎ、下段に「かかとトントン」「テープしっかり」...

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初めて靴を履いた赤ちゃんが、固まったり座り込んで脱ごうとしたりするのはよくあること。「せっかく買ったのに嫌がられた……」とへこまなくて大丈夫です。少しずつ慣らしていきましょう。

まずは室内で「靴に慣れる」 

ミキハウスやムーンスターの公式情報では、つかまり立ち〜室内で数歩の時期に、室内用のプレシューズ(内履き)で靴に慣れておく方法が紹介されています。内履きは、着脱しやすく、履き口やソールがやわらかく、滑り止めがついたものがよいとされています。とはいえ「必ず買うもの」ではなく選択肢のひとつ。外用のファーストシューズを買ってから、家の中で数日慣らす進め方でも大丈夫です。

正しい履かせ方の3ステップ 

靴教育の専門家が監修したたまひよの記事では、履かせ方の手順が紹介されています。

  1. 履き口を大きく開く — ベロ(甲の部分)を立てて履き口を広げ、つま先から足を入れます
  2. かかとを合わせる — 靴のかかとと足のかかとをぴったり合わせます
  3. テープはかかとに近い側から — 面ファスナーはかかとに近い部分から順にとめ、足首側はきつめに引っぱりながらとめます

ポイントは、かかとを合わせてから留めること。かかと側を基準にすると、つま先のゆとりが正しく確保できます。

外デビューは「短時間・平らな場所」から 

初めての外歩きは、公園の広場など平らで安全な場所を選び、短時間から始めるのがおすすめです。最初は数歩でしゃがみ込んでも、それで十分。ベビーカーや抱っこと組み合わせながら、少しずつ「靴で歩くと楽しい」体験を増やしていきましょう。転んでも支えられるよう、大人がすぐ手の届く距離で見守ってあげてくださいね。


買い替え時期の目安|赤ちゃんの足はどんなペースで大きくなる? 

赤ちゃんの足の成長ペースと靴の見直し頻度の図解テーブル。「0〜2歳」「2〜3歳」「3〜5歳」の3段に、それぞれの成長ペースと見直し頻度をまとめた表

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ファーストシューズは「買って終わり」ではなく、むしろ買ってからが本番です。アシックスによると、子どもの足長は3歳ごろまで平均で半年に約1cm伸びるとされています。靴教育専門家監修のたまひよ記事でも「0〜2歳の足は3ヶ月で約0.5cm大きくなる」とされ、ミズノも「2歳ごろまでは1年間で1.5〜2cm」と紹介しています。

……3ヶ月で5mm。大人の靴選びの感覚とはまるで別世界のペースですよね。

月齢・年齢別の成長ペースと見直し頻度 

時期足長の成長ペースの目安サイズ見直しの目安
0〜2歳ごろ3ヶ月で約0.5cm(1年で1.5〜2cm)2〜3ヶ月ごとに中敷きなどでチェック
2〜3歳ごろ半年〜1年で約1cm(出典により幅あり)3ヶ月ごとに買い替えを検討
3〜5歳ごろ1年で約1cm半年ごとに見直し

※出典により数値の区切り方は少しずつ異なります。成長には個人差があるので、あくまで「確認のリズム」の目安として使ってください。

買い替えサインは「つま先の余裕」でチェック 

買い替えの判断基準も、メーカーが具体的に示しています。アシックスは「つま先に5mm程度の余裕がある状態が適正で、余裕が2〜3mm程度になったら買い替え時」、たまひよの専門家監修記事は「指先の余裕が0.5cm以下になったらサイズアップのタイミング」としています。「余裕が5mmを切ったら黄色信号」と覚えておけば大きく外しません。

チェック方法は簡単で、中敷きを取り出してかかとを合わせ、足に当てるだけ。赤ちゃんなら抱っこしたままでも確認できます。アシックスによると、中敷きに5本の指の跡がきれいに残っていれば、指をしっかり使って歩けているサインともされています。


セカンドシューズとの違いと切り替えのサイン 

ファーストシューズとセカンドシューズの比較図。左に「ファースト」右に「セカンド」の靴イラストを並べ、「ソール」「役割」「時期」の3項目で違いを対比する。画像内の...

ファーストシューズを履きつぶしたら、次は「セカンドシューズ」。名前は似ていますが、設計の考え方が変わります。

項目ファーストシューズセカンドシューズ
履く時期歩き始め(室内で10歩前後〜)歩行が安定してから(1歳半頃〜とする紹介あり)
ソールやわらかく、足なりに曲がりやすいしっかりめで、適度な弾力・屈曲性がある
役割靴に慣れ、初めての外歩きを支える歩く・走るなど活発な動きを支える

育児メディア「ままのて」では、切り替えの目安として歩行が安定する1歳半頃からという時期が紹介されています。よろけずに歩けるようになった、地面をしっかり蹴って歩くようになった、歩ける距離がぐんと伸びた——そんな変化が見えてきたら検討のサインです。もちろん、その前にサイズアウトしたら、その時点で買い替えでOK。

セカンドシューズも、選び方の基本は本記事の5つのチェックポイントと同じ。「測ってから、かかと・つま先・ソール・留め具・軽さを見る」の型さえ身につけば、この先の靴選びはずっと楽になりますよ。

こんなときは専門家に相談を
靴のサイズを見直しても「極端に転びやすい」「歩き方の左右差が気になる」「足を痛がる・靴ずれを繰り返す」といった様子が続く場合は、自己判断で様子を見続けず、乳幼児健診の機会やかかりつけの小児科で相談してみてください。靴の問題か、足や歩き方の相談が必要かを切り分けてもらえます。


よくある質問(FAQ) 

Q1. ファーストシューズは結局いつ買うのが正解ですか? 

室内で10歩程度歩けるようになった頃が目安とされています。1歳前後に選び始める家庭が多いようですが、歩き始めには個人差があるので、月齢ではなく歩きの様子で判断しましょう。購入の直前に足のサイズを測るのがセットです。

Q2. 室内用のプレシューズは必ず必要ですか? 

必須ではありません。つかまり立ち〜数歩の時期に靴に慣れておく選択肢として、メーカー公式情報で紹介されているものです。外用ファーストシューズを買ってから室内で数日慣らす方法でも大丈夫。つかまり立ちの時期は裸足でたくさん経験させることが大事ともされています。

Q3. 上の子のおさがりを履かせてもいいですか? 

専門家取材記事ではおさがりは避けたほうがよいとされています。見た目がきれいでも、素材の劣化や、前に履いた子の歩き方のクセによる歪みがあることがあるためです。その子の足に合う新しい1足を選んであげましょう。

Q4. すぐ大きくなるから、大きめサイズを買ってもいいですか? 

大きすぎる靴はNGとされています。靴の中で足が動いてしまい、かえって歩きにくくなるためです。ゆとりの目安は足長+5mm〜1cm程度まで。「先を見越した大きめ買い」は避けて、サイズが変わったら買い替える前提で選びましょう。

Q5. サイズチェックはどのくらいの頻度でやればいいですか? 

0〜2歳は2〜3ヶ月ごとに中敷きなどでチェックするのが目安とされています。買い替え頻度としては、3歳までは3ヶ月ごと、3歳以降は半年ごとの見直しが紹介されています。つま先の余裕が5mmを切ってきたら、サイズアップの検討を始めてください。

Q6. ハイカットとローカット、どちらを選べばいいですか? 

ムーンスターの公式情報では、外履きには足首の安定性に配慮したハイカットタイプもおすすめとされています。どちらが優れていると決まっているわけではないので、ローカットを選ぶ場合も含めて、かかとの固定など5つのチェックポイントを満たすかどうかで判断しましょう。


まとめ|ファーストシューズ選びは「測ってから」がいちばんの近道 

最後に、この記事のポイントを整理します。

  • 買うタイミング:室内で10歩程度歩けるようになった頃が目安。月齢ではなく歩きの段階で判断する
  • 選び方の5点:かかとの固定・つま先の余裕と反り上がり・指の付け根で曲がるソール・調節できる留め具・軽さと通気性
  • サイズ:購入前にその都度計測。つま先のゆとりは5mm〜1cm程度、表記の考え方はメーカーごとに確認
  • 慣らし方:室内で靴に慣れてから、平らな場所で短時間の外デビュー
  • 買い替え:3歳ごろまで半年で約1cm伸びるとされる。2〜3ヶ月ごとに中敷きでチェックし、つま先の余裕が5mmを切ったら検討

突き詰めれば「今の足を測って、5つのポイントを見る」——これだけです。お気に入りの1足で、親子の外デビューが楽しい思い出になりますように。


参考文献 

※本記事は医療アドバイスではありません。気になる症状がある場合は必ず医師に相談してください。

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