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子供の成長・発達 執筆:fujiki

赤ちゃんのお座りはいつから?練習は必要?月齢データと腰すわりの確認方法

この記事の主な参照ソース

支援センターで、同じ月齢の子がちょこんと座っておもちゃで遊んでいる。SNSを開けば「生後6ヶ月でお座りできました」の投稿。それなのに、うちの子はまだゴロンと寝転がったまま——そんな場面で、胸がざわっとした経験ありませんか?

先に目安をお伝えします。こども家庭庁の令和5年乳幼児身体発育調査では、支えなしの「ひとりすわり」ができる子は生後6〜7か月で約3割。9割を超えるのは生後9〜10か月未満です。つまり6〜7ヶ月ごろは「まだ」のほうが多数派。そして小児科医の解説では、特別な練習をしなくても自然にできるようになるとされています。

この記事では、月齢別の公的データと専門家の見解を軸に、腰すわりの確認方法・安全な環境づくり・心配なときの相談目安までを整理しました。


赤ちゃんのお座りはいつから?最新データで見る月齢の目安 

赤ちゃんのお座りができるようになる時期を示す横型タイムライン図解。「6ヶ月ごろ」「7〜8ヶ月ごろ」「9〜10ヶ月ごろ」の3つのパネルを矢印でつなぎ、各パネルに「...

まずはいちばん気になる「いつから?」を、公式データで確認しましょう。こども家庭庁が2024年12月に公表した令和5年乳幼児身体発育調査は、前回の平成22年調査から13年ぶりとなる全国調査です。

月齢別 ひとりすわり通過率(令和5年・こども家庭庁) 

月齢ひとりすわりができる子の割合10人にすると
生後5〜6か月未満3.2%ごく少数
生後6〜7か月未満30.1%約3人
生後7〜8か月未満65.9%約6〜7人
生後8〜9か月未満84.4%約8人
生後9〜10か月未満91.7%約9人
生後10〜11か月未満98.5%ほぼ全員
生後11〜12か月未満99.3%ほぼ全員

出典:令和5年乳幼児身体発育調査 調査結果の概要・表9(こども家庭庁)

生後6〜7か月でできる子は約3割——思ったより少ないですよね。SNSで見かける「6ヶ月でお座り」は、実は早めの子なんです。

この「ひとりすわり」、実はかなり本格的な基準です 

平成22年調査の報告書の注記によると、調査の「ひとりすわり」はおおむね1分以上、支えなしで、手を床につかずに座っていられる状態。前に手をついてちょこんと座る段階は含まれない、しっかりした基準です。「手をつけば座れる」子は、すでに順調に途中まで来ています。

昔と比べてどう?——目安は今も「9〜10か月で9割」 

平成22年調査では生後7〜8か月未満で68.1%、9〜10か月未満で96.1%。令和5年は各月齢でやや低めになりましたが、「9割に達するのは生後9〜10か月未満」という目安の帯は13年前と変わっていません。同じ月齢でもできる子とできない子が両方いるのが当たり前で、どちらも発達の幅の中にあります。


支え座りから一人座りへ — お座りの発達段階 

お座りの発達4段階を示す階段状ステップ図解。左下から右上へ「支え座り」「手つき座り」「一人座り」「安定座り」の4段を上っていく構成で、各段に座る姿勢の赤ちゃんの...

お座りはある日突然できるものではなく、段階を踏んで安定していきます。小児科医の解説(BabyBand)では、両手を前についてバランスを取る段階→両手を離して座る段階→長時間安定する段階へと進むと説明されています。

お座りの発達段階テーブル 

段階姿勢の特徴関わりのヒント
1. 支え座り大人のひざや胸にもたれて座る。まだ自力では保てない抱っこ遊びの中で短時間だけ。長時間座らせ続けない
2. 手つき座り両手を前について、背中を丸めた姿勢でバランスを取る倒れても安心なようにマットを敷いて見守る
3. 一人座り両手を床から離し、背筋を伸ばして座れるおもちゃを目の高さに見せると姿勢が育ちやすい
4. 安定した座り長く座れて、体をひねったり、自分で起き上がって座ったりできる見守り中心でOK。動きたい気持ちを尊重する

※進むスピードにも順番の細部にも個人差があります。表は目安として見てください。

段階4の「自分で起き上がって座る」は、理学療法士監修のアップリカの解説で腰すわりの仕上がりの目安とされる動きです。前提には首すわり・寝返り・うつぶせから体を起こせる体幹の育ちが必要とされます。お座りは寝返りやうつぶせ遊びの延長線上にあるもの。今ゴロゴロしている時間も、立派な準備期間なんです。


腰すわりの確認方法 — おうちでできるチェックリスト 

腰すわりのおうち確認チェックリスト図解。ノート風の1枚パネルにチェックボックス付きで5項目「背筋が伸びる」「両手で遊べる」「立て直せる」「長くすわれる」「起き上...

「腰がすわったら離乳食の椅子デビュー」とよく言われる割に、見分け方はあいまいなまま語られがちです。実はこれ、意外と見落としがちなんですが、腰すわりのポイントは「座っていられるか」だけでなく「両手が自由になっているか」にあります。

腰すわり確認チェックリスト 

  • 支えなしで座ったとき、背筋がすっと伸びている(背中が丸まって前に崩れない)
  • 両手を床から離して、おもちゃを持って遊べる
  • 少しぐらついても、自分で姿勢を立て直せる
  • 1分ほど座り続けられる(公的調査の「ひとりすわり」の目安と同じ基準)
  • 寝た姿勢やうつぶせから、自分で起き上がって座れる(腰すわりの仕上がりサイン)

アップリカの理学療法士監修記事では、自分で起き上がって座り、おもちゃで遊んだり振り向いたりできるのは生後8〜9か月頃で、80〜90%の赤ちゃんがこの時期に達するとされています。チェックは上から順にそろっていくことが多いもの。全部つかなくても心配いりません。「今どの段階か」を知る物差しとして使ってください。

ベビーチェアなどの座らせる育児用品は、この腰すわりと製品の対象月齢表示の両方を目安に。迷ったら販売元の表示に従いましょう。


お座りの練習は必要?— 小児科医・理学療法士の見解 

お座りの練習に関するokとngの2列比較パネル図解。左列(緑の○印)に「見守る」「うつ伏せ遊び」「ひざの上遊び」、右列(赤の×印)に「無理に座らす」「座らせすぎ...

検索すると「お座り 練習」という言葉がたくさん出てきますが、結論はシンプルです。特別な練習は必要ありません。

小児科医の白井沙良子医師の解説では、おすわりのような運動発達は特別な訓練をしなくても自然にできるようになり、無理やり練習させる必要はないとされています。小児科医監修のグーンの記事も同じ見解です。

早くから座らせるのが逆効果になりうる理由 

ここがポイントなんですが、練習が不要なだけでなく、発達が整う前の座らせすぎには注意点があるとされています。たまひよの理学療法士への取材記事の説明です。

  • 発達前の姿勢を長く保たせると、背中の筋肉が疲労してかたくなり、痛みが出ることがある
  • 座らされている赤ちゃんは姿勢を保つのに必死で、遊ぶ余裕や動きたい意欲が育ちにくくなる
  • 発達段階を一足飛びにすると、体のバランスをとる筋力・感覚が育たない

小児科医の解説(BabyBand)でも、早すぎるお座りは腰への負担が大きいため、無理に座らせず赤ちゃんのペースに合わせることが勧められています。

よくある誤解3つ 

  1. 「練習させないと座れない」 → 運動発達は自然に進むものとされています
  2. 「座らせる時間を長くすれば筋力がつく」 → 座らせ続けるのは筋肉疲労のもと。筋力は自分で動くことで育ちます
  3. 「遅いのは関わり方が悪いから」 → 時期の幅は広く、健診でも経過観察となることが多い項目です

「練習」の代わりにできる関わり方 

やってよい関わり(OK)避けたい関わり(NG)
うつぶせ遊びで首・背中・体幹が育つのを待つ発達が整う前に長時間座らせ続ける
ひざの上で支えながら短時間の座り遊びを楽しむ支えを急に外して一人にする
床で自由に動ける時間とスペースをつくる泣いて嫌がっているのに座る姿勢を続けさせる
座り始めたら、おもちゃで「座ると楽しい」を増やす手で引っ張り上げるなど無理に座らせる

あんよの解説でも、うつ伏せ遊びや支えながらの座位など日常の関わりの中で自然に育つとされています。合言葉は「練習させる」より「遊びながら見守る」です。


お座り期の安全な環境づくり 

お座り期の部屋の安全対策を示す○×環境パネル図解。部屋のイラストの中に○印で「マットを敷く」「角をガード」「そばで見守る」、×印で「硬い床のまま」「角がむき出し...

お座りを始めたばかりの時期は、まだ頭が重くバランスが不安定なため、後ろや横にコロンと倒れることが日常的にあります。小児科医監修のグーンの記事で挙げられている安全対策を、部屋づくりのチェックとしてまとめます。

  • 床に柔らかいマットやラグを敷く — 特に座って遊ぶ定位置の周り。後ろへの転倒に備える
  • 家具の角をコーナーガードで保護する — テーブルやテレビ台の高さは座った頭の位置と近い
  • 座っている間は目を離さない — 安定して見えても、ふとした拍子に倒れるのがこの時期
  • 周りに硬いおもちゃや角のある物を置かない — 倒れた先に何もない状態が理想
  • 無理に座らせない — 自分から座れない姿勢は、倒れたときに手も出にくい

転倒防止のクッションやリュック型のヘッドガードも市販されていますが、どんなグッズも「そばで見守る」ことの代わりにはなりません。道具はあくまで補助として考えてくださいね。


「お座りが遅いかも」と心配なとき — 考え方と相談の目安 

お座りが遅いと感じたときの相談目安フローチャート図解。「10ヶ月ごろ」「座れる?」の質問ボックスから、「見守りでok」「健診で相談」「小児科へ相談」の3つの出口...

まわりの子と比べて焦る気持ちは自然なものですが、データと健診の仕組みを知ると、少し冷静に構えられます。

「まだ座らない」は珍しくない 

令和5年調査では、生後8〜9か月未満の通過率は84.4%。裏を返せば、この月齢でまだひとりすわりをしていない子が6〜7人に1人ほどいる計算です。白井医師の解説によると、6〜7か月健診の時点でおすわりができなくても経過観察とすることが多く、9〜10か月健診で全くできない場合も、ひきつづき発達の経過を見ていく(次の受診時期をかかりつけ医と相談する)という流れが一般的とされています。「できない=すぐに何かある」ではなく、段階を追って見守る仕組みになっているんですね。

相談を考えたい目安 

次のような様子があるときは、健診やかかりつけの小児科で相談してみましょう。あんよの解説などで挙げられている目安です。

  • 生後10か月を過ぎても、支えなしで全く座れない
  • 体を支える力に左右差がある・いつも同じ方向に倒れる
  • 首すわりや寝返りなど、ほかの発達も全体的にゆっくりに感じる小児科医の解説でも、他の発達指標にも遅れがみられる場合は相談の検討が勧められています)
  • 抱っこしたときに体に力が入らず、ぐったりした感じがする
  • 保護者自身が心配で気持ちがつらい — これも立派な相談理由です

これらは診断の基準ではなく、あくまで「相談のきっかけ」です。当てはまったからといって異常というわけではありません。

どこに相談する? 

  • 乳幼児健診 — 母子保健法にもとづき市町村が実施しており、発達の確認と育児相談の機会になっています。心配ごとはメモして持参を
  • かかりつけの小児科 — 健診を待たなくても、気になる時点で相談してかまいません
  • 自治体の保健センター — 電話での育児相談から気軽に使えます

「これくらいで聞いていいのかな」と思う小さな心配こそ、健診で聞くのにちょうどいい質問です。専門家に「今は見守りで大丈夫」と言ってもらえるだけで、毎日の気持ちがぐっと軽くなりますよ。

※本記事は医療アドバイスではありません。気になる症状がある場合は必ず医師に相談してください。


よくある質問(FAQ) 

Q1. 赤ちゃんのお座りはいつからできるようになりますか? 

令和5年乳幼児身体発育調査(こども家庭庁)によると、支えなしのひとりすわりは生後6〜7か月未満で30.1%、7〜8か月未満で65.9%、9〜10か月未満で91.7%の子ができると回答されています。9割を超えるのは生後9〜10か月未満なので、「6〜7ヶ月でまだ」はごく普通のペースです。

Q2. 7か月でお座りできません。健診で何か言われますか? 

小児科医の解説では、6〜7か月健診でおすわりができなくても経過観察とすることが多いとされています。健診は「その場で合否を決める場」ではなく「経過を一緒に見ていく入り口」です。心配な点は遠慮せずその場で伝えてみてください。

Q3. お座りの練習はさせたほうがいいですか? 

特別な練習は必要ないというのが小児科医・理学療法士に共通する見解です。発達が整う前に座らせ続けると背中の筋肉疲労や意欲の育ちにくさにつながるとされます。うつぶせ遊びや床で自由に動ける時間をつくり、座り始めたら遊びの中で見守るのがおすすめです。

Q4. 座らせると喜びます。座らせすぎは良くないのでしょうか? 

赤ちゃんが自分の力で座って遊ぶ分には見守りで大丈夫です。注意したいのは、まだ自力で座れない時期に大人が長時間座らせ続けることで、理学療法士の解説では筋肉疲労や、姿勢保持に必死で遊ぶ余裕がなくなることが指摘されています。短時間の抱っこ座り遊びにとどめ、疲れたサイン(ぐずる・崩れる)が出たら切り上げましょう。

Q5. 前に手をついてしか座れません。これは「お座りできた」に入りますか? 

手つき座りは、お座りが安定する途中の大切な段階です。公的調査の「ひとりすわり」は手を床につかず1分以上座れる状態を指すため、カウントとしてはもう一歩手前ですが、順調にステップを進んでいるサインと受け取ってください。両手が離れて遊べるようになれば、腰すわりはすぐそこです。

Q6. お座りとハイハイ、どちらが先ですか? 

令和5年調査では、9割の子ができるようになる月齢はひとりすわりが生後9〜10か月未満、はいはいが10〜11か月未満と、お座りのほうがやや先です。ただし生後5〜6か月未満でははいはい6.3%に対しひとりすわり3.2%と、はいはいが先に進む子も一定数います。順番が入れ替わっても、それ自体は発達の幅の中の違いです。


まとめ 

赤ちゃんのお座りについて、この記事のポイントを振り返ります。

  • ひとりすわりの目安は「9〜10か月未満で9割」(令和5年・こども家庭庁調査)。6〜7か月でできる子は約3割で、できないほうが多数派の時期
  • 調査の基準は「手をつかず1分以上」というしっかりした定義 — 手つき座りの子はすでに途中段階まで来ている
  • 発達は「支え座り→手つき座り→一人座り→安定」の順 — 自分で起き上がって座れたら腰すわりの仕上がりサイン
  • 練習は不要 — 座らせすぎはむしろ筋肉疲労・意欲低下につながるとされる。うつぶせ遊びと床時間で「自分で動く」を応援する
  • 安全対策はマット・角ガード・見守りの3点セット — 座り始めは倒れるのが前提の時期
  • 10か月を過ぎても全く座れない・左右差がある等は健診やかかりつけ医へ — 保護者の不安そのものも相談してよい

支援センターで隣の子がすっと座っていても、それはその子のペースであって、わが子の物差しではありません。データが示すとおり、お座りの時期には大きな幅があります。今日のゴロンとした姿も、あとから見ればほんの一瞬。焦らず、床でのびのび動ける時間をつくって見守っていきましょう。


参考文献 

  1. 令和5年乳幼児身体発育調査 — こども家庭庁
  2. 令和5年乳幼児身体発育調査 調査結果の概要(PDF) — こども家庭庁
  3. 平成22年乳幼児身体発育調査報告書 調査結果の概要(PDF) — 厚生労働省
  4. まだ「おすわり」できない・しないけど、大丈夫? — 小児科オンラインジャーナル(小児科医・白井沙良子医師執筆)
  5. 【医師解説】赤ちゃんのお座りはいつから?練習法と注意点について — BabyBand(小児科医・武田賢大医師解説)
  6. "腰すわり"ってどんな状態?赤ちゃんの腰が座る時期と判断の目安とは — アップリカ赤ちゃんManabiya(理学療法士・中野尚子先生監修)
  7. 【理学療法士に聞く】首すわり前、腰すわり前からの"おすわり練習"がNGな理由 — たまひよ(ベネッセ)
  8. おすわりは何ヵ月目から?始まる時期や練習の必要性などを解説 — グーン(大王製紙・小児科医監修)
  9. 赤ちゃんのお座りはいつから?月齢別の発達目安と練習方法・受診サインを解説 — あんよ(小児科オンライン診療)
  10. 乳幼児健診に関する取組み — こども家庭庁

※本記事は医療アドバイスではありません。気になる症状がある場合は必ず医師に相談してください。

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