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赤ちゃんのお世話

赤ちゃんの便秘解消法 - 月齢別の原因と家庭でできるケア

この記事の主な参照ソース

結論からお伝えすると、赤ちゃんの便秘は月齢によって原因が異なり、多くの場合は家庭でのケアで改善できます。ただし、血便・嘔吐・強い腹部膨満がある場合は早めにかかりつけ医を受診しましょう。

「もう3日もうんちが出ていない…」「毎回いきんで真っ赤な顔をしている」。赤ちゃんの排便リズムに不安を感じる保護者は少なくありません。……それだけ多くの方が同じ悩みを抱えているんですよね。

この記事では、日本小児科学会のガイドラインやベネッセ・ムーニーの実践情報をもとに、月齢ごとの便秘の原因と、おなかマッサージ・綿棒浣腸・食事改善などの具体的な解消法を解説します。

赤ちゃんの便秘解消法の全体像を示すイラスト。画像内のすべてのテキスト・ラベル・見出しは自然な日本語のみで書くこと。英語・ローマ字・アルファベットは一切使わないこ...

そもそも赤ちゃんの「便秘」とは?定義と判断基準 

赤ちゃんの便秘の判断基準を3段階で図解したインフォグラフィック。画像内のすべてのテキスト・ラベル・見出しは自然な日本語のみで書くこと。英語・ローマ字・アルファベ...

赤ちゃんの排便回数には大きな個人差があり、「何日出なかったら便秘」と一律に決まるわけではありません。日本小児科学会の「小児慢性機能性便秘症ガイドライン」では、以下の状態が2つ以上、1ヶ月以上続く場合に機能性便秘と定義しています。

  • 排便回数が週2回以下
  • 大きな便塊による便失禁がある
  • 意図的な便の貯留姿勢がある
  • 排便時に痛みや硬い便がある
  • 直腸に大きな便塊が触知される

ただし、乳児期においては上記のすべてが当てはまるわけではなく、「機嫌が悪い」「おなかが張っている」「排便時に苦しそう」 といった様子が便秘のサインとして重要です。

正常な排便回数の目安 

「1日に何回が正常か」は月齢で大きく異なります。

月齢平均的な排便回数補足
新生児(0〜1ヶ月)1日3〜8回授乳のたびに出ることも
2〜3ヶ月1日1〜4回回数が減り始める時期
4〜5ヶ月1日1〜2回腸が成熟し回数が安定
6ヶ月〜1歳(離乳食期)1日1〜2回食事内容で変化しやすい
1歳〜1歳半1日1回前後大人に近いリズムへ

ベネッセ「たまひよ」の調査によると、母乳育児の赤ちゃんは1日数回〜数日に1回と個人差が非常に大きく、「数日出なくても機嫌がよく、おなかが柔らかければ問題ないケースが多い」とされています。

月齢別に見る便秘の主な原因 

新生児〜生後3ヶ月 

実はこれ、意外と見落としがちなんですが、この時期の便秘の多くは授乳量の不足が原因なんです。母乳やミルクが足りていないと腸の動きが鈍くなります。また、消化器官がまだ未成熟なため、腸の蠕動(ぜんどう)運動が不規則なことも一因です。

  • 母乳不足のサイン: 体重増加が1日15g未満、おしっこの回数が1日6回未満
  • ミルクの場合: 調乳量や回数が月齢の目安より少ないと便秘につながることがある

生後4〜5ヶ月 

離乳食開始前のこの時期は、腸内環境の変化が便秘を引き起こすことがあります。生後2〜3ヶ月を境に、ビフィズス菌が優勢だった腸内フローラが変化し始め、一時的に排便ペースが乱れることがあります。

生後6ヶ月〜1歳(離乳食期) 

ここがポイントなんですが、この時期の便秘で最も多い原因は食事の変化なんです。厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」でも、離乳食期に水分摂取量が減少しやすいことが指摘されています。

  • 水分不足: 母乳・ミルクの量が減る一方、離乳食からの水分が十分でない
  • 食物繊維の偏り: 炭水化物中心で野菜・果物が不足している
  • 運動不足: ハイハイやつかまり立ちの量が少ないと腸の動きが鈍る

1歳〜1歳半 

幼児食への移行期で、偏食や水分摂取不足が便秘の原因になります。また、「トイレトレーニングへの不安」から排便をがまんする子もこの時期に増え始めます。

月齢ごとの便秘原因の比較図。画像内のすべてのテキスト・ラベル・見出しは自然な日本語のみで書くこと。英語・ローマ字・アルファベットは一切使わないこと。文字量は少な...

家庭でできる便秘解消法5つ 

1. おなかの「の」の字マッサージ 

ムーニー(ユニ・チャーム)が推奨する方法で、赤ちゃんのおなかにひらがなの「の」の字を書くように、時計回りにやさしくマッサージします。

やり方:

  1. 赤ちゃんを仰向けに寝かせる
  2. おへそを中心に、手のひらで時計回りにゆっくり円を描く
  3. 指先ではなく手のひら全体でやさしく圧をかける
  4. 1回あたり5〜10周が目安
  5. お風呂上がりなど、赤ちゃんがリラックスしているときが効果的

2. 足の自転車こぎ運動 

赤ちゃんの両足を持ち、自転車のペダルをこぐように交互にゆっくり動かします。腸への刺激になるとともに、おなかの筋肉を動かす効果が期待できます。

3. 綿棒浣腸 

「3日以上出ない」「おなかが張って苦しそう」なときの対処法として、たまひよ(ベネッセ)でも紹介されています。

やり方:

  1. ベビー用綿棒の先端にベビーオイルまたはワセリンをつける
  2. 赤ちゃんの肛門に綿棒の先端(1〜2cm)をやさしく挿入する
  3. 小さな円を描くように10秒ほどゆっくり回す
  4. 綿棒を抜いた後は、しばらくおむつを開けたまま待つ

注意: 無理に深く入れない。出血がある場合は中止し、かかりつけ医に相談してください。

4. 水分補給の見直し 

離乳食期以降は、食事と食事の間に白湯や麦茶で水分を補給しましょう。ただし、生後5ヶ月未満の赤ちゃんに白湯を与える必要は基本的にありません(母乳・ミルクで十分です)。

5. 食物繊維を含む食材の活用(離乳食期〜) 

食材食物繊維の特徴調理のポイント
さつまいも不溶性繊維が豊富マッシュして与えやすい
バナナ水溶性・不溶性のバランスが良いつぶすだけで手軽
ほうれん草水溶性繊維が多いやわらかく茹でてすりつぶす
りんごペクチン(水溶性繊維)を含むすりおろしが最適
ヨーグルト乳酸菌で腸内環境を整える離乳食中期(7ヶ月頃)から
便秘解消法のステップを示す図。画像内のすべてのテキスト・ラベル・見出しは自然な日本語のみで書くこと。英語・ローマ字・アルファベットは一切使わないこと。文字量は少...

よくある誤解と注意点 

赤ちゃんの便秘にまつわる誤解をマルバツで比較した図解。画像内のすべてのテキスト・ラベル・見出しは自然な日本語のみで書くこと。英語・ローマ字・アルファベットは一切...

誤解1:「毎日出ないと便秘」 

前述のとおり、赤ちゃんの排便回数には個人差があります。2〜3日に1回でも、機嫌がよく、おなかが柔らかく、排便時に苦しそうでなければ便秘とは限りません。

誤解2:「母乳だと便秘にならない」 

母乳育児でも便秘は起こります。むしろ、母乳は消化吸収が良いため便の「かさ」が少なくなり、排便間隔が開くことがあります。これは異常ではなく、母乳の特性によるものです。

誤解3:「砂糖水を飲ませると便秘が治る」 

かつて推奨されていた砂糖水の摂取は、現在では日本小児科学会では積極的に推奨されていません。虫歯のリスクや糖分の過剰摂取につながるため、まずは上記の家庭ケアを試してみましょう。

誤解4:「綿棒浣腸はくせになる」 

「くせになるのでは」と心配する保護者は多いですが、医学的には綿棒浣腸が習慣化して排便機能を損なうという根拠はありません。ただし、毎日のように必要な場合はかかりつけ医に相談しましょう。

こんなときは早めに受診を 

赤ちゃんの便秘で受診すべきサインを段階別に示したチェックリスト。画像内のすべてのテキスト・ラベル・見出しは自然な日本語のみで書くこと。英語・ローマ字・アルファベ...

以下のサインがある場合は、家庭でのケアだけで様子を見ず、かかりつけの小児科を受診してください。

  • 血便が混じる: 肛門の裂傷(切れ痔)以外の原因がある可能性
  • 嘔吐を伴う: 腸閉塞など緊急性の高い疾患の可能性
  • おなかがパンパンに張っている: ガスの貯留や腸の通過障害の疑い
  • 体重が増えない: 栄養吸収に問題がある可能性
  • 5日以上排便がなく、機嫌が悪い: 家庭ケアで改善しない場合
  • 生後すぐから便秘が続く: ヒルシュスプルング病など先天性疾患の可能性

日本小児科学会は、「便秘が2週間以上続く場合は小児科を受診することを推奨」としています。早期の受診で適切な治療につながりますので、遠慮せず相談しましょう。

よくある質問(FAQ) 

赤ちゃんの便秘に関するよくある質問を吹き出しで並べたイラスト。画像内のすべてのテキスト・ラベル・見出しは自然な日本語のみで書くこと。英語・ローマ字・アルファベッ...

Q1. 赤ちゃんの便秘に市販の浣腸剤を使ってもいいですか? 

A. 自己判断での使用は避けてください。 乳児用の浣腸剤はありますが、用量を間違えると腸への負担が大きくなります。まずはおなかマッサージや綿棒浣腸を試し、改善しない場合はかかりつけ医に相談しましょう。

Q2. オリゴ糖は便秘に効果がありますか? 

A. オリゴ糖はビフィズス菌のエサとなり腸内環境を整える効果が期待できます。離乳食期以降であれば、少量から試してみる価値はあります。ただし、生後5ヶ月未満の乳児には原則不要です。

Q3. 便秘のときにお風呂に入れても大丈夫ですか? 

A. むしろおすすめです。 温かいお湯で体が温まると血行が促進され、腸の動きも活発になります。お風呂上がりにおなかマッサージを組み合わせるとさらに効果的です。

Q4. 便秘が続くと将来的な影響はありますか? 

A. 慢性的な便秘を放置すると、直腸が拡張して便意を感じにくくなる「巨大結腸」につながるリスクがあります。日本小児科学会のガイドラインでも、早期の対応が重要とされています。

Q5. 離乳食を始めてから急に便秘になりました。元の母乳・ミルクだけに戻すべきですか? 

A. 離乳食を中断する必要はありません。離乳食の開始で腸内環境が変化し、一時的に排便リズムが乱れるのはよくあることです。水分をこまめに補給しつつ、さつまいもやバナナなど食物繊維を含む食材を取り入れてみてください。厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」でも、離乳食は発達に合わせて段階的に進めることが推奨されています。

まとめ 

赤ちゃんの便秘は月齢によって原因が異なりますが、多くの場合は家庭でのケアで改善できます。まずは赤ちゃんの機嫌やおなかの張り具合を観察し、おなかマッサージや水分補給など負担の少ない方法から試してみてください。

ただし、血便や嘔吐、5日以上の便秘など気になるサインがある場合は、迷わずかかりつけの小児科に相談しましょう。「こんなことで受診していいのかな」と思う必要はありません。赤ちゃんの健康を守る最善の方法は、早めの相談です。

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