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赤ちゃんのお世話

赤ちゃんの虫除けは何ヶ月から?安全な成分の選び方とディート・イカリジン比較

この記事の主な参照ソース

「ドラッグストアの虫除けコーナーで、どれが赤ちゃんに使えるのか分からず固まってしまった……」「ディート?イカリジン?天然成分?結局どれが安全なの?」

みなさんは、夏のお出かけ前にこんなふうに迷った経験はありませんか?

赤ちゃんの肌はバリア機能が未熟で、虫除け剤の成分にも、虫刺されそのものにも敏感です。だからこそ「とりあえず良さそうなもの」ではなく、成分と月齢に合った一本を選ぶことが大切なんですよね。

この記事では、虫除け成分の違いから、月齢別に使える成分、安全な塗り方、刺されたときの対処と受診目安まで、厚生労働省や製薬メーカー公式、小児科・皮膚科の監修ソースをもとに整理しました。


赤ちゃんの虫除け成分は大きく3タイプ 

赤ちゃんの虫除け成分3タイプを並べた比較インフォグラフィック。「ディート」「イカリジン」「天然成分(ハーブ系)」の3列を横並びにし、各列に「分類」「年齢制限」「...

赤ちゃん向けの虫除けでよく登場する成分は、大きく分けて3タイプです。それぞれ「分類」と「使えるルール」が違うので、まずはここを押さえると選びやすくなります。

  • ディート(DEET) — 古くから使われてきた虫よけ成分。防除用医薬部外品に分類され、年齢によって使えるルールが決まっているのが特徴です
  • イカリジン — 2015年に日本で承認された比較的新しい成分。アース製薬・フマキラーの公式情報によると、年齢や使用回数の制限がなく、塗り直しの回数を気にせず使えるとされています
  • 天然成分(シトロネラ・ユーカリなどのハーブ系) — 植物由来の香り成分を使ったタイプ。ディートやイカリジンとは分類が異なり、化粧品・雑貨として扱われることが多い点に注意が必要です

ここがポイントなんですが、「天然=必ず安全で効果が強い」というわけではありません。天然成分の製品は、防除用医薬部外品のように有効性が同じ基準で確立された区分ではないため、過信は禁物です。逆に「ディート=危険」でもなく、ルールを守れば心強い選択肢になります。

どの成分にも一長一短があります。次の章で、月齢別にどれが使えるのかを具体的に見ていきましょう。


何ヶ月から使える?月齢別に使える成分テーブル 

月齢別に使える虫除け成分のタイムラインテーブル。横軸を「生後0〜6ヶ月未満」「6ヶ月〜2歳未満」「2歳〜12歳未満」「12歳以上」の4区分にし、各区分に「イカリ...

「赤ちゃんの虫除けは何ヶ月から?」は、いちばん多い疑問ですよね。答えは使う成分によって変わります

厚生労働省の安全対策と、アース製薬・フマキラーの公式情報をもとに整理すると、次のようになります。

月齢・年齢別に使える成分の目安 

月齢・年齢イカリジンディート12%以下ディート30%
生後0〜6ヶ月未満使える(回数制限なし)使用できない使用できない
6ヶ月〜2歳未満使える(回数制限なし)1日1回が目安使用できない
2歳〜12歳未満使える(回数制限なし)1日1〜3回が目安使用できない
12歳以上使える(回数制限なし)制限なし使える

ここで分かるのは、生後6ヶ月未満の赤ちゃんに使えるのはイカリジン配合製品だということ。ディートは厚生労働省の安全対策により、6ヶ月未満には使用できないとされています。

実はこれ、意外と見落としがちなのですが、同じ「ディート」でも濃度で年齢の扱いが変わります。ディート30%の製品は12歳未満には使用できないとされており、高濃度=赤ちゃん向きではありません。製品を選ぶときは、必ずパッケージの対象年齢と濃度の表示を確認してください。

低月齢の赤ちゃんについては、小児科医監修のたまひよでも、まずは通気性・吸水性のよい長袖・長ズボンで肌の露出を控えることが基本の虫よけとして紹介されています。虫除け剤は、上の子と公園に行くときなど、必要な場面での補助と考えると安心です。


ディート vs イカリジン vs 天然成分 — 安全性と持続時間を比較 

ディート・イカリジン・天然成分の比較表イラスト。3列に「分類」「年齢制限」「持続時間」「対象の虫」「向いている場面」の5行ラベルを配置した表形式。日本語表記で、...

「結局どれを選べばいいの?」という判断のために、3タイプを役割で比較しました。安全性は各成分の公式表現に沿って整理しています。

成分タイプ別の比較表 

項目ディートイカリジン天然成分(ハーブ系)
分類防除用医薬部外品防除用医薬部外品化粧品・雑貨が中心
年齢・回数の制限あり(6ヶ月未満不可・濃度で年齢区分)なし(回数制限なし)製品により異なる
持続時間濃度により異なる15%配合で最大8時間程度とされる製品差が大きく、一般に短めとされる
主な対象蚊・マダニなど蚊・ブユ・アブ・マダニなど製品により異なる
向いている場面しっかり長時間よけたいとき月齢を問わず使いたい・塗り直したいとき香りを楽しみたい・短時間の補助に

赤ちゃん向けに迷ったら 

  • 生後6ヶ月未満 — 選べるのはイカリジン配合製品です(ディートは不可)
  • 6ヶ月以降 — イカリジンなら回数を気にせず使え、ディートを使う場合は年齢に応じた回数を守る
  • 天然成分 — 「サブの選択肢」として。持続時間や有効性は製品差が大きいため、これ一本に頼りきらないほうが安心です

持続時間の数値(イカリジン15%で最大8時間程度)は、フマキラー公式やたまひよの記載に基づくものです。濃度が低い製品では持続時間も短くなるため、外出時間に合わせて選ぶのがコツです。


安全に使うための塗り方ルール 

赤ちゃんへの虫除けの正しい塗り方5ステップフロー図。「直接スプレーしない」→「大人の手に取る」→「首から下に薄く塗る」→「顔・手指は避ける」→「帰宅後に洗い流す...

成分選びと同じくらい大事なのが、塗り方です。どんなに月齢に合った製品でも、使い方を間違えると肌トラブルや誤飲のもとになります。専門家監修ソースで共通して挙げられているポイントをまとめました。

赤ちゃんへの虫除けの基本ルール 

  1. 直接スプレーしない — 赤ちゃんの肌に向けて噴霧せず、大人の手のひらに一度取ってから塗り広げます
  2. 顔には直接つけない — 顔や耳は手のひらに取り、目・口の周りを避けてやさしく塗ります(ディート製品は「顔には使用しない」とされています)
  3. 手指には塗らない — 赤ちゃんは手を舐めるため、手の甲や指は避けるのが基本です
  4. 薄く均一に — 露出した肌に薄くのばす程度で十分。塗りすぎないようにします
  5. 帰宅後は洗い流す — お出かけから帰ったら、石けんなどでやさしく洗い流しておきましょう

日焼け止めとの「順番」に注意 

夏は日焼け止めとの併用も多いですよね。日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医監修ソースによると、保湿剤 → 日焼け止め → 虫除けの順に塗り、虫除けは一番最後に肌の表面にとどめるのが基本とされています。

大切な注意点:日焼け止めと虫除けが一体になった兼用タイプは、塗り直しの頻度が異なるため推奨されないことがあります。日焼け止めはこまめな塗り直しが必要な一方、虫除けは塗りすぎを避けたいので、別々に使い分けるほうが無難です。


刺されてしまったときの対処法 

虫に刺されたときの応急処置3ステップフロー図。「流水で洗う」→「冷やす(保冷剤・ぬれタオル)」→「かかせない・薬の相談」の矢印付きステップと、別枠で「とびひに注...

どんなに気をつけても、刺されてしまうことはあります。子どもの虫刺されは大人より反応が強く出やすく、悪化・長期化することもあると小児科医監修ソースで指摘されています。早めの対処が肝心です。

刺された直後の応急処置 

  • 流水で洗う — まずは刺された場所を流水で洗って清潔にします
  • 冷やす — 保冷剤やぬれたタオルで冷やすと、かゆみがやわらぎます
  • かかせない工夫 — かき壊しを防ぐことが、いちばんの悪化防止になります

かき壊しと「とびひ」に注意 

ここが大事なポイントです。刺された場所をかき壊して傷口から細菌が入ると、とびひ(伝染性膿痂疹)になり、ほかの部位に広がることがあると報告されています。

かゆみが強いときは、抗ヒスタミン成分配合の市販外用薬が使われることがあり、赤みや腫れが強い場合はステロイド成分配合の外用薬が使われることもあります。ただし、赤ちゃんに市販薬を使うときは、自己判断で強い薬を選ばず、医師や薬剤師に相談するのが安心です。

爪を短く切る、刺された場所をガーゼで覆うなど、物理的にかけない工夫も有効です。「冷やす・かかせない・清潔に」の3つを意識してみてください。


こんなときは小児科・皮膚科へ — 受診の目安 

虫刺されの受診目安を信号機型で示したイラスト。「すぐ受診(赤)」「早めに受診(黄)」「自宅ケアで様子見(青)」の3段階に分け、各段階に該当する症状の日本語ラベル...

「もう少し様子を見るか、病院に行くか」——いちばん悩むところですよね。医師監修ソースをもとに、受診の目安を整理しました。

受診目安テーブル 

状態アクション目安となるサイン
すぐに受診を検討当日〜翌日ハチに刺された/大きく腫れる/強い痛みで眠れない/呼吸が苦しそう・ぐったりなどの全身症状
早めに受診を検討数日以内薬を塗ってもひどくかゆがる・痛がる/かき壊してジュクジュクしてきた(とびひの心配)/腫れが広がる
自宅ケアで様子見冷やす・清潔に保つ軽い赤みやかゆみ/機嫌は良い/改善傾向で広がっていない

基本の考え方は、「全身症状や強い腫れ・ジュクジュクがあれば受診、軽い赤みは清潔にして冷やしながら様子見」。とくに刺された直後に急に腫れたり、ぐったりするなどの様子があれば、迷わず医療機関に相談してください。

小児科と皮膚科のどっちに行けばいい? 

  • まずはかかりつけの小児科で相談して問題ないことが多いです
  • 長引く湿疹やとびひ、皮膚トラブルが疑われる場合は皮膚科のほうが詳しく対応してくれます
  • 成分の特徴(ディートは年齢制限あり、イカリジンは制限なし)を踏まえ、年齢に合った製品を選ぶことが、刺されにくくする第一歩です

よくある質問(FAQ) 

Q1. 赤ちゃんの虫除けは何ヶ月から使えますか? 

使う成分によって異なります。イカリジン配合製品は生後0ヶ月から使えるとされ、回数制限もありません。一方、ディートは生後6ヶ月未満には使用できないとされています。低月齢のうちは、まず長袖・長ズボンで肌の露出を減らす物理的な対策が基本です。

Q2. ディートとイカリジン、赤ちゃんにはどちらが安心ですか? 

月齢で選び分けるのがおすすめです。生後6ヶ月未満ならイカリジン一択、6ヶ月以降はどちらも選べます。イカリジンは年齢・回数の制限がなく塗り直しやすいのが利点、ディートは濃度により持続時間や年齢の扱いが変わります。いずれも製品表示の対象年齢を必ず確認してください。

Q3. 天然成分(ハーブ系)の虫除けは赤ちゃんに使っても大丈夫ですか? 

香りでよける天然成分タイプは「サブの選択肢」と考えるとよいです。ディートやイカリジンとは分類が異なり、有効性が同じ基準で確立された区分ではないため、これ一本に頼りきらないのが安心です。初めて使う製品は、目立たない部位で試してから使うと肌への負担を確認できます。

Q4. 虫除けは赤ちゃんの顔にも塗っていいですか? 

顔には直接つけないのが基本です。どうしても必要なときは、大人の手のひらに取ってから、目や口の周りを避けてやさしくのばします。ディート製品は「顔には使用しない」とされているため、製品の注意書きに従ってください。

Q5. 日焼け止めと虫除けはどちらを先に塗りますか? 

皮膚科専門医監修ソースによると、保湿剤 → 日焼け止め → 虫除けの順で、虫除けを一番最後に塗るのが基本とされています。日焼け止めと虫除けが一体になった兼用タイプは、塗り直しの頻度が違うため、別々に使い分けるほうが無難です。

Q6. 虫除けはどのくらいで塗り直せばいいですか? 

製品の濃度や種類で異なります。イカリジン15%配合の製品では最大8時間程度効果が持続するとされますが、汗をかいたり水遊びをしたあとは効果が落ちます。製品の表示時間を目安に、こまめに塗り直すのが基本です。ディートは年齢ごとの使用回数の目安を守ってください。

Q7. 刺された場所をかゆがります。市販薬を使ってもいいですか? 

軽いかゆみには抗ヒスタミン成分配合の市販外用薬が使われることがあります。ただし赤ちゃんに使う場合は、自己判断で強い薬を選ばず、医師や薬剤師に相談するのが安心です。まずは流水で洗って冷やし、かき壊さない工夫をしてあげてください。


参考文献 

  1. ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関する安全対策について — 厚生労働省
  2. ディートとは|虫よけ剤サラテクト — アース製薬
  3. イカリジンとは|虫よけ剤サラテクト — アース製薬
  4. 「イカリジン」スペシャルサイト — フマキラー
  5. 乳児にも使える虫よけ剤「イカリジン」なら安心です【小児科医】 — たまひよ(ベネッセ)/監修:馬場直子先生
  6. 知ってる「つもり」が一番危険!?赤ちゃんの虫よけ剤、意外と知らない使い方【専門家監修】 — たまひよ(ベネッセ)
  7. 保湿剤・日焼け止め・虫よけの正しい順番は?【日本皮膚科学会認定皮膚科専門医監修】 — 武蔵小杉森のこどもクリニック(小児科・皮膚科)
  8. 赤ちゃん・子どもの虫刺され 原因・症状・治療法 — 池田模範堂(ムヒ)
  9. 赤ちゃんが虫に刺されて、20分後にアレルギー症状!?応急処置&予防対策【医師監修】 — たまひよ(ベネッセ)

※本記事は医療アドバイスではありません。気になる症状がある場合は必ず医師に相談してください。

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